布と綿がぶつかりあう、熱すぎる15秒
高知県の屋外ドームにて開催された「第一回パペット大相撲大会」にて、
自立して動くぬいぐるみ力士たちが土俵を熱く沸かせた。
出場したのは全12体、いずれも2メートル前後の布製巨体で、耳やしっぽのついた力士も多く、
見た目は可愛らしいが、その取り組みは人間以上に爆発的な推進力を誇った。
「フワノ海」「ちぎれ熊山」「鳴き布狼」など、
力士名も独特の世界観を醸し出している。
操作装置は“未確認”、着ぐるみではない可能性
主催者によれば、力士たちは外部から操作されていないとのこと。
「中の人がいないことは確かです。たまに中の綿が出てくるが、そのまま戦い続けます」
と説明され、観客からは「逆に生命を感じた」という声も。
また、取り組み後に土俵の中心で一礼する姿には「礼儀が染み込んでる」と驚嘆の声があがった。
“綿抜き負け”という独自の敗北ルールも
パペット力士には「押し出し」「つり出し」の他に、
中の綿が規定量以上飛び出すと負けとなる“綿抜き負け”という独自ルールが採用されている。
2日目には「耳のステッチが解けて自壊」した力士が出るなど、
まさに“素材との戦い”が繰り広げられている。
💬編集部コメント
柔らかく作られたものが、
ぶつかり、壊れ、また礼を尽くす姿は、
私たちが硬さで守っているものを、静かに笑っているようだ。
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