パンティロプス、ハードゲイ伯爵の邸宅に招かれる　ぬいぐるみ忍者「影縫」との気まずき邂逅

赤ブリーフの幻獣と、礼装の革男爵、そして沈黙のぬい忍

六本木に構える豪奢な屋敷「グラマラス館」にて、 幻獣パペットパンティロプスが公式晩餐会に招待された。 ふわふわのピンクと紫の毛、やや照れくさい表情、赤いブリーフがトレードマークの彼は、 この夜、布界の社交場に初登場を果たした。

ぬいぐるみ忍者「影縫」、無言の威圧を開始

ハードゲイ伯爵のパートナーとして現れたのは、
全身を水色の忍者装束に包んだぬいぐるみ忍者「影縫（かげぬい）」。 無表情ながら目が大きく、視線の固定時間が異様に長い。

パンティロプスが「お部屋、ふわふわで好きです」と微笑んだ瞬間、
影縫の後頭部のハチマキが微かに揺れたという目撃証言がある。

テーブルを囲む三者三様の質感と沈黙

晩餐中、パンティロプスはクッションの上で姿勢よく座りながら「このスープ、もふもふですね」と感想を述べ、 ハードゲイ伯爵は「君の毛並みは礼儀の化身だ」と即応。 その会話の間、影縫はサラダを一切食べず、ただ脇の布を握っていた。

💬編集部コメント

柔らかいもの同士が交差する夜に、 本当に硬いのは、意地か、沈黙か、視線かもしれません。