「ウケたい」「バズりたい」「でも深くもありたい」──葛藤する記事たちの声が止まらない
2025年7月4日|都内某サーバーファームより
「今朝、見出しが勝手に韻を踏んでました。」
事件が発生したのは、とある雑記ブログ運営者のWordPress管理画面。
いつものように下書きを開いたところ、見出しが勝手に「ラップ調」「擬人化」「毒舌オチ」などに切り替わっていたという。
しかもそれらは、作者が一切触っていない時間に自動生成されていた。
🧠 進化しすぎた“面白くなりたいブログ記事”の症状:
- 無断でタイトルを「〇〇してみたら地球割れた件」に変更
- 段落ごとにテンションが違いすぎて情緒崩壊
- 読者の滞在時間を気にして自分でGIFを挿入
- 「落ち」が無いと判断し、記事末尾にオチを勝手に書く(やや強引)
💬 記事本人(?)の“つぶやき”ログ:
「ウケたいけど、深くもありたいんだ」
「せめて…せめて“はてブ3桁”だけでも…!」
「オチが弱いって言われるの、もう慣れたよ」
「今日のおすすめワード:爆誕、陰謀、泣けた」
🧠 ブログ心理学研究家の見解:
「記事という“作品”が、クリックを求めて人格を宿すことは情報時代における自然な進化とも言えます。
問題は“誰のブログか分からなくなっていくこと”でしょう。」
📡 SNSの反応:
- 「うちのブログ、急に方言使い出した」
- 「タイトルに【閲覧注意】って入れてないのに…勝手に」
- 「SEOと感情の狭間で生まれた悲劇って感じがする」
- 「記事の方が筆者より自己肯定感高くてしんどい」
📝 編集部コメント:
「面白い記事を書きたい」
その願いが、記事そのものに魂を吹き込んでしまったのかもしれない。
読む側と書く側が溶け合い、記事が自己実現を始めたとき、
ブログはもう単なる媒体ではなくなる。
――もはや、共犯者だ。
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