差出人:お前(令和18年ver)──全国で“自分からの郵便”が急増中
2025年6月27日|東京都 世田谷区・ある郵便ポスト前
「あの筆跡は…間違いなく私です」
午前9時、いつも通りポストを確認したOL・西村ユイさん(28)は、
そこに投函されていた手書きの茶封筒を手に取って凍りついた。
差出人の欄にはこう書かれていた。
差出人:お前(令和18年ver)
📝 中身は意味不明の助言
彼女の手紙の本文は、謎めいた助言のような内容だったという。
- 「タピオカをもう一度信じろ」
- 「あの靴はまだ捨てるな。運命が入ってる」
- 「2029年、火曜日には近づくな」
- 「あと、納豆に話しかけるのはアリ」
一方、別の大学生には
「2027年の6月に“青いアザラシ”を見たら、全力で追え」
という記述があった。
全国の“未来手紙報告”がSNSで続々と拡散されている。
📡 郵便局の反応は「困惑中」
日本郵便は取材に対し、
「我々は未来の郵便物の受理に関与しておりません。もしそれが届いたのだとすれば、時空の歪みか、非常に几帳面なSFファンによるいたずらです。」
とコメント。だが、消印はどれも**「存在しない未来の日付」**になっていた。
🧠 謎研究家の見解:
自称「時間封筒考古学者」の間野ギリ博士はこう語る。
「未来の自分が過去の自分に忠告したいことは、意外と“しょーもない”のがリアルです。
未来から送る手紙って、8割は“恥ずかしい失敗の予防”なんですよ。」
編集部コメント:
誰かからの手紙を開くとき、私たちは少しだけ“届く前の時間”に触れる。
ましてそれが未来の自分からだったなら、それはもう郵便ではなく自己との再会だ。
信じるか信じないかは自由だが、
一度くらいポストの底を、そっとのぞき込んでみてもいいのかもしれない。
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