湯あたり注意!?異常拡張型ポケット型哺乳類、出現
※この話はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
「袋に入ったら、深さ2mあった」
熊本県球磨郡錦町――梅雨の晴れ間、町のはずれの芝生広場に突如現れたのは、体長3m超の巨大カンガルーだった。
その特徴は、腹部の「袋」。
地元の小学生が誤って転がり込んだことで、袋の内部が“完全防水・温水仕様の多目的プール”であることが判明した。
目撃者によると、袋は自律的に拡張し、同時に6人の子どもを収容可能。
内部には謎の浮き輪、すべり台、さらには「なぜか売店風の棚」が設置されていたという。
親が止めても、子どもはダイブ
「帰ってきたとき、体がほのかにメロンソーダのにおいがした」
そう語る保護者の証言により、袋内部がただの水場でないことが濃厚に。
中に入った子どもたちは「ぷにぷにしてるのに、波がある」「カンガルーが飛ぶとバシャーンてなる」と大興奮。
ジャンプ時の遠心力により“遠泳ゾーン”まで伸びたという報告も。
なお、袋から出る際には全身から謎の蒸気が立ち上り、「温泉上がりみたい」と話題に。
錦町では“袋条例”の制定検討も
町役場はこの騒動を受けて、カンガルーを「移動型天然施設」として一時登録。
現在は地域おこし協力隊によって「予約制袋ダイブ」の導入が検討されている。
ただし、「長時間の袋滞在は思考がふやける」という副作用も報告されており、袋内で1週間を過ごした少年(9)は「ぜんぶ夢だったかも」と語り、詩人としてデビューした。
編集部コメント
現実逃避とは、ぬるくて、やわらかくて、ちょっと湿っている。
出たくない場所ほど、なぜか最初は笑って入る。
コメント