背中に排気ダクト、まわしは液晶表示
2025年夏場所。注目の新星として現れたのは、全身をチタン合金で覆った力士「雷電・零式」だった。
その姿は伝統的なまげとまわしを装着しているものの、
背中には冷却フィン、腕にはモーター補助装置、目は常時発光という異様な風貌。
特にまわし部分の液晶には「心・技・体」などの四字熟語が流れ、
時折“広告”も差し込まれるという仕様だった。
取り組み直前、突然「塩データ」を放出
雷電・零式は土俵入りの際、塩の代わりに空中へ白い粒状ホログラムを投射。
観客からは「見えたけど、しょっぱくない」「浄化された気がしない」と戸惑いの声も。
解説者によると「これは“念的無菌演出”として認可された最新型浄化技術」だというが、
審判部は未だ公式見解を出していない。
試合は完勝も、「人力かどうか」の議論に
初土俵の一番は豪快な押し出しで勝利したが、
その動きが“滑らかすぎた”ことから、一部で「AI介入があったのでは」との疑念が浮上。
ただ、取り組み後のコメントは「押したのは自分の意志です」とだけ。
本人の意思確認がどう行われたかについては不明。
💬編集部コメント
強いかどうかではなく、
それを「勝ち」と呼べるかどうかが問われる時代なのかもしれない。
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