ニュートリノが牛丼を突き抜け、サラダが未来から届く現象も確認
※この話はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
優雅な結婚式場で突如始まる「昼食加速器実験」
群馬県前橋市川原町。
閑静な住宅街に佇む洋館式ウェディング施設「アルバート邸」にて、
5月某日、パペットたちが主導する物理実験が極秘裏に開催されていた。
その内容は、「牛丼にニュートリノをぶつけたら、肉が見えなくなるかもしれない」というもの。
装置はすべて布製で、操作パネルはクッション。にもかかわらず、参加者の真剣な表情は、まるでCERNの大型ハドロン衝突型加速器（LHC）を思わせたという。
実験開始：パペットたちが手回しでエネルギー加速
本来は披露宴用のバンケットホールを使用。
中央には回転式牛丼が設置され、両サイドから高速で突っ込む謎の粒子（正体：光るゼリー玉）を模した“ニュートリノ風パペット”が投入された。
観測結果によれば、「牛肉だけ時間差で消失」「たまねぎが逆回転」「つゆが未来の味」といった現象が複数報告された。
また、サラダが突如“盛りつけ前”の姿に戻るという時間逆行的現象も観測され、参加したパペットの一体（名前：ギュー太郎）は「俺、いま自分の存在を疑ってる」と語った。
アルバート邸の広報「通常営業中です」
本件についてアルバート邸の広報は、「平常通りウェディングサービスを提供しております」としつつも、
館内に「異常にぬるい牛丼」と「目が合うポテトサラダ」があることは認めた。
なお、一部の招待客が「食べたはずの牛丼が、胃の中に届く前に記憶から消えた」と証言しており、
ニュートリノによる“味覚の超光速伝送”という新理論も提唱されつつある。
編集部コメント
牛丼に真理を求めるとき、人類はパペットになる。
あるいは、パペットこそが真理だったのかもしれない。
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