※この話はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
布の中に秘められた静寂が、世界を制す
2025年5月、山形県尾花沢市の山間部にある「尾花沢ぬいぐるみ忍法庵」が、ぬいぐるみ忍者世界選手権で初優勝を果たした。
代表忍者の**“くノ一ふわこ”と“影丸ワタ五郎”は、ともに全身が布製のふわふわ忍者。驚くべきは、試合中に一度も音を立てなかった**点だ。
大会関係者は「布がここまで静音性能に優れているとは」と感嘆の声を漏らしている。
“もめん隠れの術”が決定打に
優勝の決め手となったのは、「もめん隠れの術」。
これは敵に近づいた瞬間、自らを枕に擬態して寝かせるという奥義で、対戦相手(ノルウェー代表パペット兵団)は即時眠りについたという。
「柔らかさの裏に潜む殺意」と呼ばれ、審査員の評価は全競技中唯一の満点だった。

道場はスイカ畑の奥にひっそり存在
尾花沢といえばスイカの名産地。その畑の裏にある小屋こそが、忍法庵の本拠地だ。
道場主いわく、「スイカの丸みに憧れてぬいぐるみを極めた。外は固く、中は甘い。忍びと同じ」とのこと。
現在、弟子希望者が急増中で、入り口ののれんをくぐるだけで落第という入門試験が行われている。

SNSでは“ふわふわ暗殺術”として熱狂
- 「尾花沢に忍者いたとか誰も信じてなかったのに、いた」
- 「あの布、絶対ただの布じゃない。多分次元越えてる」
- 「スイカ丸ごと使った隠れ術見たけど、芸術だった」
- 「寝かしつける暗殺って優しすぎて泣いた」
編集部コメント
攻撃とは、音を立てること。
沈黙の中で決着がつく世界も、きっとある。
コメント