しかも全員、“衛星”だった──人類、完全に蚊帳の外
2025年6月30日|太陽系外縁・情報傍受センター「アホロボ」より
「イオが泣いてました。ガニメデがあんなに怒鳴るなんて…」
国際宇宙無線センターが傍受したのは、木星圏から発信された謎の低周波音声通信。
AIによる解析の結果、それはどうやら**木星の主要4衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)による“家族会議”**だったことが明らかとなった。
📡 会議の議題(推定)
- 「木星の重力が強すぎて気まずい」
- 「イオが最近、火山活動を感情的に利用してる」
- 「地球からの探査機が、なんか見てくるのキモい」
- 「俺たちって“月”って呼ばれてるけど、“兄弟”じゃないの?」
特にガニメデ(長男・実務型)が終始怒っており、
エウロパ(次男・氷属性)が淡々と冷却発言を連発、
イオ(次女・情緒型)が途中で噴火した模様。
🧠 専門家の見解:
宇宙心理学者・宙野せいし氏(そらの・せいし)はこう語る。
「これは明らかに“天体間コミュニケーションの自律化”です。
天体たちが自我を持ち始めているとすれば、いずれ“星座会議”や“惑星議会”が開かれる可能性もある。」
🌍 地球各国の反応
- アメリカNASA:「発言内容より“イオの泣き声”が高音質で驚いた」
- 日本JAXA:「我々は今後“盗聴”ではなく“傾聴”の姿勢で接したい」
- イタリア:「カリスト、たぶんイタリア人気質」
📝 編集部コメント:
宇宙は広く、静かで、孤独だと思っていた。
だが実際は、遠いところで衛星たちが家族会議をしていたというのだ。
私たちが“観測”していたつもりの天体は、いつの間にか“相談”を始めていた。
見られる側から、語り合う存在へ——宇宙もまた、進化している。
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